外国人技能実習生と金閣寺に行ってきました(人材育成部)

人材育成部 宮脇 和孝

川相商事株式会社では今年の6月よりフィリピン人技能実習生4名を受け入れています。
慣れない日本での暮らしのなか、日々技能習得に向け奮闘しております。
わたしたちも初めての実習生受け入れで戸惑いもありますが、彼らのがんばりに少しでも報いればと生活面も含めいろいろなサポートをしています。
今回は、彼らの慰労と職場社員との交流を兼ねて、休日に遠足を企画しました。

どこに行きたいかリクエストを募ると、
1位 金閣寺
2位 富士山
3位 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
4位 雪を見たい(フィリピンで見たことがない)
特に1位の金閣寺は、「どこか行きたいところはありますか?」の質問に、4人が食いぎみに答える勢い。並々ならぬ熱意を感じました。
ということで行き先は「金閣寺」に決定!

金閣寺ね… たしかに日本を代表する観光地で世界的にも有名でしょう。実際訪れても素晴らしいと誰もが感動する名所なのですが、4人が口を揃えて推すほど人気が高いのか…???

私 「フィリピンで金閣寺は有名ですか?」
実習生 「はい。とても有名です。私たちは日本に来て一度金閣寺にトライしました」
私 「実習生だけで、ですか?」
実習生 「はい。日本に来てから滋賀県の施設で日本語講習を受けていたときに、仲間と一緒に。」
私 「公共の交通機関で、ですよね?」
実習生 「はい。電車に乗って京都駅まで行きました。駅でバスに乗りました。」
私 「日本の人でも京都のバスを乗りこなすのは難しいです。よく乗れましたね。」
実習生 「とても難しい。どれに乗るかわからない。近くの人に聞きました。
あのバスに乗りなさい。やさしい人が教えてくれました。
言われたバスに乗りました。降りました。
でも、金閣寺はありませんでした。」
私 「金閣寺がなかった?」
実習生 「はい。お金を払って中に入りました。みんなとても悲しかった。」
私 「どんな建物がありましたか?」
実習生 「古くて白い。金じゃない。」
私 「あー!それ、銀閣寺!」
熱意の理由がわかったところで金閣寺にリベンジを果たすことになりました。

紅葉シーズン真っ只中の11月下旬、実習生4名と日頃同じ職場で働き、サポートしてくださっている社員6名の計10名が1台のワゴン車に同乗して滋賀を出発。

週間天気予報はずっと雨でしたが、実習生が毎日頑張ったごほうびか当日の天気は晴れ!
待ちに待った金閣寺や真っ赤に色づいたもみじに大興奮。

4名とも大感激でフィリピンの家族に送るため写真を撮りまくっていました。
2時間以上も金閣寺を見学し、おみやげに京都名物の八つ橋を買って昼食へ。

金閣寺

私たちは毎日事務所に集まって日本語の勉強会をしていますが、遠足までの一週間、話題の中心は「お昼に何を食べるか」。
普段は自炊がほとんどで、慣れ親しんだフィリピンの料理を作っており、今回は日本食にチャレンジしてみようということで、代表的な日本食のメニュー表を作成。

検討に検討をかさねた結果、「しゃぶしゃぶ」に決定!
お財布を気にせずたくさん食べたいという要望も叶えるため食べ放題のお店を選びました。
「宮脇さん、そのお店は〇〇も食べ放題?」
さて突然ですがクイズです!〇〇は何でしょう?

正解は「ごはん」!
そう、フィリピン人はごはんが大好き!フィリピン料理は白いご飯に合う料理が多いそうです。
その点はもちろんリサーチ済み。たらふく白いご飯を食べてもらいましょう。

こちらのお店、お肉はオーダー制、お肉以外の食材やつけダレはバイキング方式となっており、初めて見るであろう食材にも興味津々。

お肉もテーブルに届いて「いただきまーす!」
あっという間に積み上がる空のお皿の山!山!山!
みんな食べたい材料を思い思いに持ち寄ってきます。
「これおいしいね!」実習生のひとりが熱心に運んでくるのは「しらたき」。
お鍋にしらたきを大量投入。しらたきをおかずにごはんをモリモリ!
制限時間ぎりぎりまで美味しいしゃぶしゃぶを堪能しました。
この日の夕食を食べずに済んだほど(笑)お腹いっぱいになりました。

普段同じ職場で働いている職場社員たちと同じ鍋をつつき交流もさらに深まった様子。
たいへん有意義な休日となりました。