2016年8月16日付 日経産業新聞に当社の取組みが紹介されました

2016年8月16日付 日経産業新聞に当社の取組みが紹介されました。

以下、記事の1部抜粋です。

<第1部変わるピラミッド(上)パナソニック、門真・守口―脱・お抱え、城下町立つ(産業代謝)>
有給800時間研修
 逆境をはねのけようとしているのは町工場にとどまらない。
 「ここは試験にでるから覚えてください」。テキストを示しながら指導役の男性が呼びかける。大阪府内のビルの一室で開かれていたのは人材派遣業の川相商事(大阪府門真市)が運営する非正規社員向けの勉強会だ。
 15年度から社員のスキルアップを目的として始めた取り組みで、希望者は技術やコミュニケーションに関する講義に参加し検定を受ける。合格すると雇用契約が有期から無期限になり安定して働けるようになる。
 川相商事は1947年に旧松下電器産業から家電の梱包や包装を請け負う会社として生まれた。家電組み立ての下請けへと着実に業容を広げてきたが、海外への生産移転の影響も大きかった。
 とった対策がキャリアアップ制度の充実だ。「競争に勝ち抜くには働く人の価値を高めるほかない」と川相政幸社長は強調する。非正規社員から管理職を目指す「創喜感動塾」は6カ月間、計800時間に及ぶ研修だが有給で提供する。8割以上の出席や国家資格の取得など卒業要件は厳しいが実力はつく。
 投資負担は大きいが、「川相商事には優秀な人材がいる」と取引先が増えたほか、11・7%だった粗利率も15年度、18・4%と大幅に伸びた。急がば回れの戦略は着実に実を結んでいる。