就活中の大学生の方へ【4】「どのスタートライン」かよりも「どうスタートを切るか」が大切な理由

川相商事株式会社でキャリアコンサルタントをしております、宮脇 和孝と申します。
今回は「社会人は『どうスタートを切るか』が大切」――その理由について書かせていただきます。


現代は「VUCA(ブーカ)」と呼ばれる、先行きが不透明で変化の激しい時代です。
「入社できるなら大手企業がいい」「できるだけ安定した会社に入りたい」
そう考える方も多いのではないでしょうか。

確かに、大手企業は経営基盤が安定しており、人気も高い。
しかしその分、就職活動では全国から学生が殺到し、競争も非常に激しくなります。

では――もし希望する大手企業に入社できたら「勝ち確」なのでしょうか?


実はそうとは限りません。
厚生労働省の調査によると、大卒者の**3年以内離職率は34.9%**にものぼります。
売り手市場といわれる今でも、3人に1人が入社後3年以内に退職しているのです。

せっかく大手企業に入社しても、「思っていた仕事と違った」「やりがいを感じられない」などの理由で、早期に退職するケースは少なくありません。


さらに近年は、黒字でも構造改革のために数千人単位のリストラを行う大企業も増えています。
「大手企業に入ったから安心」という時代ではなくなっているのです。
むしろ、会社にキャリアを委ねきってしまう人こそ、将来リスクを抱える可能性があります。


一方で、川相商事には「大手企業からスカウトされ、社員登用された」スタッフが多数います。
彼らの多くは、特別な専門学校の出身でも、有名大学を卒業したわけでもありません。
当社で働き、経験を積み重ね、社会人としての基礎力と人間力を身につけた結果、
「この人に来てほしい」と企業から声がかかるようになったのです。


就職活動が思うように進まないとき、「失敗した」と感じる方もいるかもしれません。
ですが、本当に大切なのは“これから”です。
社会人として どうスタートを切るか、どう成長していくか――そこにこそ、将来の差が生まれます。


最後までお読みいただきありがとうございます。
次回は「働くことは辛いのか?」についてお話ししたいと思います。