就活中の大学生の方へ【2】大学卒で工場勤務は「アリ」なのか?
こんにちは。
川相商事株式会社でキャリアコンサルタントをしております、宮脇 和孝と申します。
今回は、
『大学卒で工場勤務は「アリ」なのか?』
というテーマでお話しします。
🎓 大学卒で工場勤務は「アリ」なのか?
結論から言えば――
答えは「アリ」です。
一方で、こうした声を耳にすることもあります。
「工場の仕事は高卒や高専卒の人が就くもの」
「大学卒で製造職に就くなんてもったいない」
実際にそう言われる背景には、次のような理由があります。
💰 給与面
「令和6年 賃金構造基本統計調査」によると、
大学卒(25〜29歳)の平均賃金は 283.9千円。
一方、製造業の同年齢層では 249.8千円 と、平均を下回っています。
つまり、他業種と比べると給与はやや低い傾向にあるといえます。
🧰 スキル面
製造職で身につけられるスキルは多いものの、
製造業特有の技能が中心であり、
他業種へ転職する際にはそのまま活かしにくい傾向があります。
いわゆる「汎用性の低さ」が課題といえるでしょう。
🧭 キャリア面
一般的に、製造職からキャリアアップを目指す場合、
昇進の最上位は「工場長」となるケースが多く、
キャリアの幅が限定されがちです。
他業界のように多様なキャリアパスが描きにくい点も、
“もったいない” と言われる理由の一つです。
✨ それでも「アリ」と言える理由
では――
なぜ、それでも 大学卒で工場勤務が“アリ”なのか?
この答えは、
「キャリアをどう考えるか」「仕事をどう選ぶか」
という視点に関係しています。
次回は、
「キャリアコンサルタントが考える仕事の選び方」
についてお話ししたいと思います。
どうぞお楽しみに。

